葬儀
知識
2024/04/22
通夜は必要?
コロナ禍をきっかけに、一般葬から家族葬を行う方の割合が増えるとともに、少数派ではありますが一日葬を選択する方もおられます。
一般的な葬儀とは、1日目にお通夜を、2日目に告別式・火葬を行うものがほとんどです。一方、一日葬はお通夜を行わずに告別式と火葬を1日で行う葬儀です。
本記事では、一日葬を検討する前に、通夜の目的や重要性についていま一度ご理解をしていただきたく、ぜひこの記事を参考にしてください。
【目次】
■通夜を行う目的とは?
・故人を偲ぶ
・故人を送り出すための準備をする
■通夜なしで葬儀を行う理由
・高齢などの理由からご遺族の体力的な負担を減らすため
・葬儀にかかる費用負担を減らすため
■通夜を行わない場合の、注意点やデメリット
・葬儀後に、個別の弔問対応に追われる
・親族からの理解を得られない
・費用節約にならない場合もある
■通夜を行って良かった!お客様の声
■通夜を行うか?について迷ったら、葬儀社に相談してみましょう。
通夜を行う目的とは?
通夜は故人との最後を過ごす大切な時間となります。その目的をよく理解したうえで、後悔のない判断をすることが大切です。
一般的な葬儀で通夜を執り行う主な目的は以下のとおりです。
故人を偲ぶ
通夜を執り行う目的の1つは、故人にゆかりのある方々が集まることで、故人と共に過ごした時間を皆で振り返る機会を得られることです。ゆったりとした時間のなかで集まってこそ、故人とのエピソードや思い出を語り合い、共有することができるのです。また通夜は、故人と共に過ごした時間を感謝する機会でもあります。生前の出来事を想いながら、この世で故人と出会えたことに感謝しましょう。故人を送り出すための準備をする
通夜とは、故人を送り出すための準備を行う儀式でもあります。本来通夜とは、故人と親しかった方々が故人を偲び、一晩中灯りを絶やさずに遺体を守る儀式でした。そうすることによって、遺族や参列者が故人の死を悼み、故人を送り出すための決意を新たにしたのです。このように、通夜の目的は、故人を送り出し、遺族は気持ちを整理する時間を持つことであり、故人と過ごせる最後の貴重な時間なのです。また、昼ではなく夜という時間だからこそ、よりたくさんの方々にお集まりいただき、皆でお別れと向き合うことができたりします。
通夜なしで葬儀を行う理由
葬儀では通夜を行うのが一般的ですが、通夜をしない一日葬を選択するケースもあります。
ここでは通夜をしない選択をされる、主な2つの理由をご紹介します。
高齢などの理由からご遺族の体力的な負担を減らすため
通夜は、故人と親しい方や知人、職場や近所の方など、広く参列者が集まる儀式です。通夜を行うと、大勢の方への挨拶に時間がとられ、故人との時間をゆっくりとることができなかったり、通夜ぶるまいの時間が長くなったりして、夜遅くまで儀式が続く場合もあります。また、遠方に住むご遺族の場合は、仕事を休んだり、宿や交通の手配をしたりなど、仕事や家庭の負担になる場合があります。特にご年配の方にとっては、普段と違う生活の儀式に参加したりすることが体力的にもきつくなるケースも考えられます。このような場合に、通夜を省略することで、ご遺族の負担を軽減することができます。
葬儀にかかる費用負担を減らすため
通夜を行うことにより、通夜ぶるまいや返礼品等の費用がかかります。葬儀費用は少しでも安く抑えたいという考えのご遺族のなかには、このような理由から一日葬を選ぶご遺族もいらっしゃいます。通夜を行わない場合の、注意点やデメリット
葬儀では、絶対に通夜を行わなくてはならないというルールはありません。しかしながら、通夜を行わないことによる注意点やデメリットについても予め理解しておきましょう。
葬儀後に、個別の弔問対応に追われる
平日の昼間に働いている方にとっては、夕方以降に執り行われる通夜は、故人との最後のお別れができる貴重な機会です。それが叶わなかった場合、葬儀を終えた後の休日に自宅へ弔問に訪れることを望まれる方々も出てまいります。それらの方々への対応に、毎週末追われてしまう可能性があることを、事前に想定しておきましょう。親族からの理解を得られない
古くからのしきたりを大事にする親族などからは、通夜を行わないことに対する理解を得られずに、トラブルになってしまうことも見受けられます。通夜は「のこされた人々が故人とお別れをする最後の大切な儀式」という想いが強い方もいらっしゃいますので、親族間で円満に葬儀を迎えられるような対応を考えましょう。費用節約にならない場合もある
多数の弔問客が訪れる可能性がある場合、逆に通夜を行わないことによって弔問客の人数が減り、香典収入も減ることとなります。支出面だけでなく収入面も考慮のうえ、通夜を行うかどうか?を決めるのも良いでしょう。通夜を行って良かった!お客様の声
ここでは「通夜を行って良かった」というお客様の声をご紹介します。
お父様が突然亡くなり、通夜、葬儀・告別式を行い、はじめて故人の偉大さに触れた方のお声です。
「父親は中小企業の社長で、働きづめの毎日でした。子育てや家事も母親に任せっきりで典型的な昔ながらの父親です。私が小さいときにも遊んでもらった記憶があまりありません。学校の行事のときも、少し顔を出すぐらいで、いつも忙しそうでした。口下手で息子の私に真意があまり伝わっておらず、関係性も悪かったのです。
思春期になってからもきちんと向き合って話したこともなく、私も父親に対して常に反抗的でした。私は社会人として家を出て独立し、家庭を持ちました。しばらくして今までの過労がたたったのか、突然父親は倒れてそのまま亡くなってしまったのです。
通夜には大勢の方が参列してくださいました。父親の会社の従業員の方や取引先の方々に通夜の席で挨拶に行った際に、父親の話を聞くことができました。家では口下手でしたが、従業員の方のお話を聞くと、会社が赤字で経営が困難になったときも、従業員の雇用を守って営業先の開拓に尽力し、とても頼りがいのある方だったとか。取引先の方も、いつも丁寧な仕事ぶりで納期に遅れたこともなく、信頼が厚い方だったと話してくださいました。
他の方から話を聞くことで、はじめて父親の偉大さを知ることができました。通夜の席を設けることで、自分の知らない父親の一面を最後に知ることができたのは、本当に貴重な時間でした。」
通夜というものは、故人の新しい情報や昔の話などを聞くことができる貴重な場でもあります。遠くから駆けつけた親戚ともゆっくりと話をすることができ、久々に親族同士が触れ合える機会でもあります。もしこの方が通夜を行っていなかったら、父親の偉大さを知ることもなかったでしょう。参列者の方と故人を偲ぶ時間を持つことができたのは、のこされた家族にとっても、心が癒される大切な機会となったのです。
通夜を行うか?について迷ったら…
お世話になった方も交えて故人との充分なお別れができるよう、盛大な通夜を執り行なうのも良いですし、親族だけでひっそりとした通夜を行うのも良いでしょう。
「通夜はいらず一日葬で良い」と思っている方もいらっしゃいますが、親族以外の方にとって、通夜は故人とのお別れを行うとても大切な時間になります。もし通夜を行わない選択を執った場合でも、葬儀後に訪れる弔問客の対応がきちんとできるようにしておきましょう。
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